【CompTIA Security+】
セキュリティエンジニアにおすすめの資格として、CompTIA Security+について詳しくご紹介します。
CompTIA Security+とは
CompTIA Security+はサイバーセキュリティに重きを置いた資格であり、セキュリティ関連のスキルが網羅されているという特徴を持ちます。CompTIAというIT業界団体が提供している資格であり、資格保有者は2019年9月時点で50万人以上といわれています。ベンダーに偏らないワールドワイドなIT資格のため、セキュリティのプロフェッショナルを目指す方にとって取得しておいて損はないでしょう。近年増加しているサイバー攻撃に対応し得る人材であることをアピールするためにも、有効な資格の一つです。
試験の内容や難易度
CompTIA Security+の合格率自体は公表されておらず、複数あるセキュリティ関連の資格のなかでは難易度が低いともいわれています。しかし出題範囲が広範なことに加えて国際的にも認定されている資格のため、決して片手間で取得できる資格ではありません。合格を目指すためには、ハードウェアからソフトウェアまで幅広い内容を学習しておくことがポイントです。CompTIA Security+の受験要件は特に設けられていないため、実務が未経験の方にも門戸が開かれています。試験内容は知識問題だけに留まらず、実践的な技術の部分も出題されます。十分な対策を取ることで、合格も可能でしょう。
試験時間は90分、出題は最大90問です。設問は選択方式を基本とし、加えてシミュレーションの設問も用意されています。知識だけでなく技術も求められるのは、実際にトラブルシュートを行う必要があるからです。資格取得のための学習時間は、個人差を加味しても100時間程度は充てた方が良いでしょう。合格率をより高めるには、CompTIAが用意している学習ツールを活用する方法もあります。費用は有料ですが、バーチャルで学ぶことができ、仕事をしながらでも空き時間を見つけて学習を進められます。
習得できるスキル
「脅威、攻撃、脆弱性」「アーキテクチャと設計」「実装」「運用とインシデントレスポンス」「ガバナンス、リスク、コンプライアンス」は、CompTIA Security+の資格を取ることで習得できるスキルといえます。資格取得により、セキュリティに関する技術基盤や知識、セキュリティマネジメントなどが身についていることを証明できます。CompTIA Security+の試験の目安は、セキュリティに重きを置いたITシステム管理の実務経験(2年以上)ともされているため、合格することで相応のスキルが習得できるでしょう。これらのスキルが得られるCompTIA Security+は、セキュリティエンジニアを目指すための後押しとなるはずです。